仙台コラム

仙台人は「街」という表現がお好き ~ひとくくりの業~

この記事は2005年7月のメルマガ記事のリメイク版です。

A0003

仙台に移り住み今年で3年目。
日本地図をまともに読めない僕にとっては、
始めは仙台って何県?て、
ぐらいのものだった。

正直なところ、
東北6県の位置関係を把握するのには1年を要した。

ただ地域性もあるしやむをえないよね、
と言い訳まじりで進めていく所存だ。

関東以南の人間が東北をひとくくりにしているのと同様、
おそらく、東北の人もまた四国や九州をひとくくりにしているはずだから。

そして、ここ宮城でもその「ひとくくり」が密かに、
それでいて大胆に行われている。

それも仙台人だけに。

3年目ともなると、仙台の友人が増えてくる。
そこで見えてきた仙台人のひとくくり。

それは、彼らとの日常会話によって露呈される。

まず、来仙人の会話からみてみよう。

 

「昨日は、エスパルに行ったよ。」

 

至極普通だ。

 

これが、仙台人の会話なら、

 

「昨日は、街に行ったよ。」

 

お分かり頂けただろうか。

念のためもうひとつ実例をあげてみよう。

 

来仙人「フォーラスに仕立てた洋服を取りに行かなきゃいけないんだよ。」

 

仙台人「街に用があるんだよ。」

 

もうお分かり頂けただろうか。

そう。

 

仙台人は、仙台の中心街でのあんな場所やこんなことをただひとつ、

 

「街」

 

と表現する。

 

この「ひとくくり」

 

しかし、このひとくくりは前述した四国や東北のそれとは質が違う。

 

仙台の中心地をそこはかとない愛情を持って、
ただ一文字の言葉 「街」 に込めるひとくくり業。

 

これは、仙台を愛して止まない仙台人だから行えるいわば業である。

正直、かっこいい。

だって応用すれば、こんな言い方だって出来る。

 

ビフォー
「この前、ダイエーの近くでキャッチセールスにあったよ。」

 

アフター
「この前、街に呼び止められたよ」

 

やられた。

そこはかとない大胆さ。
人間の器の広さをも垣間見せる。

だから僕もいつかは仙台人のように言ってやるんだ。

 

「街が呼んでるぜ」

 

ってね。

 

これが、当たり前のように言えた時、
すんなりと口からこぼれた時、
僕は真の仙台人となりえるだろう。

 

さぁ、今日も街へ出かけよう。

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わさび

わさび

仕事の都合で仙台を離れること6年、今はメンバーの中でひとり関東に在住しています。いつかまた仙台で家族で暮らせることを夢見るアラフォーです。東京から仙台情報を発信していきます
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